2018年4月17日火曜日

1ヶ月で6冊の小説を出版する方法

3/16から4/15までの1ヶ月の間に私は6冊の小説を出版しました。これは私自身として新記録です!

著者名:桜沢ゆう
2018/4/13    禁断のインスピレーション
2018/4/5    呪いのバービー人形
2018/3/20    禁断の閉鎖病棟
2018/3/16    過去からの呪文

著者名:Yu Sakurazawa
2018/4/3    Feminized for inspiration
2018/3/23    Feminized in the Name of God


これらは全て新作の小説です。厳密に言えば「禁断のインスピレーション」は「Feminized for Inspiration」の日本語版です。日本語の小説だけを取っても平均1週間で書いたことになり、驚異的だとは思いませんか?

種明かしをすると、日本語の4冊の小説は、全て過去に出版済みの英語小説を翻訳(日本語化)したものです。「日英TS文庫」というレーベルで立て続けに出版したわけですが、4~5万文字の小説(中編小説)なので短期間での完成が可能でした。「日英TS文庫」以外の私の小説の長さは平均10万文字ですから、着想から執筆、校閲、表紙作成、epub化、出版までを1週間で仕上げるのは無理というものです。

自分の英語小説ですので、当然ストーリーは頭の中に入っています。それを日本語化するにあたり、逐語訳~逐文訳していると、とても一週間で仕上げることはできません。英語と日本語は別の言語であり、単語も一対一対応してはいないので、正確に翻訳するのは非常に時間のかかる作業です。

私は、文単位での正確な翻訳をギブアップし、パラグラフ単位、乃至は章単位で意訳することに踏み切りました。その結果、すでにプロットが出来上がっている中編小説を日本語で書き上げて校閲するという、比較的楽な作業になります。

原作となる英語小説も校閲して出版しており、それを日本語化する段階でアラがあればあぶりだされます。曜日、年令、自分物の外観等々。日本語版を出版する際の二度の校閲によって、短期間で仕上げた小説としてはかなり完成度の高いものが出来上がります。

原稿は「秀丸」を使って横書きしますが、書き終えると「秀丸」の縦書き表示でチェックし、「でんでんコンバータ」でepub化したものを、最終的にSigilでアラ探し、別途Adobe Illustratorで作成したjpgファイルを追加してAmazon KDPにアップロードするという作業手順が定着しました。

翻訳物の難点は「翻訳クサイ表現」がどうしても残ってしまうということです。原作の英文の「味」を伝えようとすると、単語やフレーズに込められた気持ちが日本語文にも反映されるように努力する結果、日本語としては不自然な文になってしまいます。特に英文では抽象名詞や事象が主語となる場合が結構多く、そのまま日本語に直すと翻訳クサイい文になりがちです。すっぱりと思い切ってパラグラフ単位の意訳にすれば、この点をかなり回避できます。私にとって今後の主要課題です。

次作としては「禁断の鏡」(原作: Forbidden Mirror)の翻訳にとりかかったところです。



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